据付工事について

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シアーの据付工事に必要な作業

シアーの据付工事に必要な作業

シアーのシステムは、輻射パネルと熱源機を冷温水管で接続し、不凍液を循環させるだけのシンプルな構成です。据付工事にあたっては、以下の工事に関する基本的な知識が必要になります。

  • 1. 管工事

    シアーへ案件をご紹介いただいた場合、下請けとして販売店・施工店などをご紹介することも可能です。また、施主様を直接ご紹介いただき、施主様がシアーサービスネットワークの登録企業様またはシアーが直接契約することも可能です。この場合、販売手数料をお支払いする形となります。
  • 2. 電気工事

    冷温水式ヒートポンプの電源は単層200Vのため、電源の確保が必要になります。もし、建物の容量が足りない場合は容量変更工事を行います。
  • 3. 内装工事

    室内のパネルユニット据付工事です。ブラケット固定位置に下地処理を行う必要があります。室内電源は不要です。

施工の流れ

配置計画

  1. 熱負荷計算

    輻射式エアコンの導入プランを検討する上で一番重要となるのは、対象の建物および部屋の熱負荷を算出することです。正確な熱負荷を算出するためには以下の情報が必要となります。
    1. 地域
    2. 方角
    3. 建物構造(RC造・SRC造・木造など)
    4. 断熱性能(断熱性能はUa値という単位を使用)
    5. 使用用途(リビング・キッチン・ホール・洗面室など)
    6. 床面積
    7. 天井高
    8. 平均滞在人数
    9. 開口部面積(開口部とは窓や玄関、換気口のこと)
    10. 換気方法(換気方法は大きく分けて3種類)
    これらの情報をもとに、対象となる部屋の熱負荷を算出します。熱負荷計算はシアーオンラインサービスというシステムによって自動的にシミュレーションすることができるため、比較的早く計算することが可能です。
  2. パネル選定

    算出した熱負荷をもとに以下の手順でパネルを選定します。パネル選定はシアーオンラインサービスというシステムによって自動的に充足率をシミュレーションすることができるため、比較的早く計算することが可能です。
  3. サイズ選定

    希望のシリーズを選択し、モデル(フレームまたはネイキッド)と取付方法(ウォールマウントまたはパーティション)を決定したら、シアースペックシート内にあるパネル寸法表を確認し、対象空間において有効寸法を確認します。
  4. 能力計算

    熱負荷計算で算出された数値を基に、スペックシートで選定したパネルの定格出力を確認し、必要なパネルの数量を決定します。パネルの能力はシアーパネルのサイズや、室内の想定温度および設定温度の差によって変動するため、注意が必要です。

パネル据付工事

  1. 工事に必要な部材

    施工性を向上させるため、当社のパネルユニットの設置に必要な工事部材は、基本的にインターネットやホームセンターで購入できる市販の部材のみで構成されています。これにより、施工マニュアルをしっかり読んで工事に取り組めば、どなたでも据付工事ができる仕組みとなっています。ただし、電気工事など資格が必要な作業については、必ず専門の業者にご相談いただくようお願いいたします。
    • ダブルロックジョイント
    • ドレン排水自封式トラップ
    • パネル接続用ダブルロックジョイント
    • パネル接続用ダブルロックジョイント(エルボ)
    • フローセッター
    • 給水管(架橋ポリエチレン管)
    • 保温材付きドレンパイプ
    • 水量調整用バルブ
    • 保温材付きドレンパイプ継手(エルボ)
    • 流量計
  2. 給水管工事

    パネルユニットへの接続に際し、給排水の敷設は床下、壁内、天井、室内といった複数の方法で行うことができます。床下に配管を敷設する際は、まず床内環境が適しているか(換気、湿度、温度)を確認し、問題がある場合は結露防止のために換気システムの導入や除湿機能の強化などの事前処置が必要です。

    壁内に配管を敷設する場合も同様に、設置環境を確認し、電気配線や他の給排水管、断熱材、柱やLGSの位置を把握することが重要です。また、外壁側に配管を敷設する際には外部断熱の性能にも注意が必要です。

    天井内に配管を敷設する場合は、特に夏場の高温多湿により結露のリスクが高いため、適切な設置環境を確認し、必要ならば換気システムや除湿機能を導入する事前処置が求められます。既存の建物やリノベーション工事の際には、室内に配管を通さなければならない場合もあり、その際はスリムダクトなどのカバー部材を使用して配管を隠すことができます。

    また、エアコンとの交換の場合にはエアコン用スリーブを利用して設置することも可能です。これらの配管方法を適切に選択し、必要な事前処置を行うことで、パネルユニットへの確実な接続が可能となります。
  3. 排水管工事

    排水管は床下に敷設するのが基本です。結露防止の観点から、排水管はできるだけ断熱性能の高い材料を利用することをお勧めします。接続時の勾配は2%以上確保いただきますようお願いします。また、土間コンクリートなどで床下に敷設できない場合は、排水をポンプアップできるドレンアップ器を使用することも可能です。
  4. 室外機設置工事

    熱源機の据付には、建物外に設置スペースを確保する必要があります。ゾーンコントロールが必要な場合は、ヘッダーボックスの設置も必要です。給水管の接続が完了したら、リモコンと熱源機に接続し、循環水を流して試運転を行い、問題がなければ完了です。必要な電源は、熱源機本体が単相200V、ヘッダーボックスが100Vです。事前に建物のアンペア数も確認してください。
  5. パネル据付工事

    パネルユニットの取付方法にはウォールマウントタイプとパーティションタイプの2種類があり、ウォールマウントタイプは壁に、パーティションタイプは天井と床にブラケットを固定します。取り付けの際には下地の補強が必要になる場合があります。パネル本体は耐震用の転倒防止金具を使用してブラケットにしっかりと固定し、固定が完了したら給水管を接続し、ドレンパンおよび周辺の装飾パーツを取り付けて作業は完了です。
  6. 試運転・エア抜き

    作業が完了しましたら、システムに循環水を注入し、熱源機をオンにして試運転を実施します。試運転の際に、パネル本体にエア抜き用バルブを接続し、回路内のエア抜き作業を行います。また、ポリジョッキなどを利用してドレンパンに水を注ぎ、問題なく排水されているか確認します。
  7. 使用方法の説明

    引き渡し時に、施主様に対して、リモコン使用方法、システム使用上の注意点などを説明します。お手入れ方法やアフターサービスおよびメンテナンスについてもご説明をお願いします。

施工指導・支援サポート

施工指導・支援サポート

シアーの据付工事が初めての業者様向けに、工事支援サービスを提供しています。電話やオンラインでの対応も可能です。必要に応じて、指導スタッフを派遣することもできます(一部有料)。

工事業者紹介サービス

工事業者紹介サービス

シアーセールスサポートでは、輻射式エアコンの施工実績がある工事業者様を紹介するサービスを提供しています。ご希望の企業様は、ぜひお気軽にシアーセールスサポートまでご相談ください。

シアーショールーム

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