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今年は長く暑い夏になりそうですね。
高温多湿の夏は人間にも猫にも体への負担が大きくなります。
今回は湿気が多い時期の猫の体調管理と輻射式冷暖房の効果について記します。
冬も大きな効果を感じる輻射式冷暖房ですが、私は夏こそ輻射式冷暖房の恩恵を感じます。
以前のコラム(寒さに弱い猫と輻射式冷暖房)でも書きましたが、猫は砂漠地帯の生まれと言われていて、寒さには弱く、暑さにはある程度強いようです。
でも高温多湿の日本の夏が得意かと言うとそうではなく、砂漠地帯の乾燥している湿度とは違ってじめじめした多湿状態は苦手みたいですね。
猫が快適に過ごせる湿度は50~60%と言われています。
人間とほぼ同じ。
梅雨~夏の湿度はかなり上り、平均でも75%程度、高くなると80%を超す時もあります。
「蒸し暑い」のは体感的にも不快ですし、ダニやカビ、細菌なども活発になり、食中毒の心配もありますよね。
高温多湿の夏は、猫にとっても何かと体調トラブルの多い時期になります。
高温多湿の夏で猫が体調不良になる主な原因に、「体温調節がうまくいかない」「食中毒」があります。
これも以前のコラム(猫の様子で判断 輻射式冷暖房の運転切り替え)で書きましたが、猫の体調節方法のひとつに「パンティング」「グルーミング」と言う方法があります。
パンティング:あえぎ呼吸のこと。バンディングによって気化熱を放出して体温調節を行います。
グルーミング:毛づくろいのこと。自分の唾液を体表から蒸発させ気化熱を利用して体温調節します。
両方とも高温時にはうまく機能しにくく、熱を放出することができなくなってしまうのです。猫が夏場にバテてしまう原因です。
他に、夏場は細菌の繁殖も活発になり食べ物が傷むことも多く、食中毒にも注意が必要です。
と、梅雨から夏の時期は人間だけでなく猫にとっても体調管理には要注意の時期。
しかし、輻射式冷暖房のある家では、特に室内飼い猫の体調不良は激減します。
少なくても輻射式冷暖房がある我が家の猫は、高温多湿の梅雨~夏にかけてもいつもとなんら変わらなく過ごしています。
夏の輻射式冷暖房のある空間は、例えるなら「鍾乳洞のようなひんやりした快適さ」
玄関開けて家に入ると、フワ~っとひんやりした空気が肌に心地よい。
非常に快適です。
実は導入時にシアー以外の輻射式冷暖房も検討しましたが、しきりに対流式エアコンとのハイブリッドタイプを勧められました。
理由は、「急冷・急暖が苦手だから」でした。
特に「夏場の急冷が無いとシンドイ」と営業の方は仰っていましたが、自分は多分つけっぱなしだし、急冷できないといっても一瞬の話でしょ、と全く気になりませんでした。
実際に使ってみて、すぐ冷やしたい・すぐ暖めたいと思うことはないです。
急冷・急暖は不要の判断は全く間違えていなかったと実感しています。
もし導入を検討される時に、対流型エアコンとのセットやハイブリッドタイプも視野に入れている方は参考になさってください。
(あくまで個人の感想です)
急冷が目的ではありませんが、夏場に心地よくなる方法をひとつご紹介します。
輻射式冷暖房シアーに扇風機の風をあてることです。
ひんやりした空気をより感じることが出来てとても心地よいですよ。
ともあれ、高温多湿の梅雨から夏は、猫の健康にも精神的にも過酷なものです。
猫の様子に注意して体調不良対策をしてあげてくださいね。
次回も猫と輻射式冷暖房シアーについて実体験から得たことを綴ります。
第6回へ続く。