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【エアコンが苦手な方必見】 エアコンの代わりはコレ!代替冷房機4選|THEAR

エアコンが苦手な理由を考える

今年もアツい夏がやってきます

いよいよ楽しい夏がやってきますね!マリンスポーツ! 夏休み! 海の家! 花火! 祭り! BBQ!イベント盛りだくさんの夏は、アウトドアな方々にとっては最高のシーズンです。

近年では夏の暑さは年々厳しくなってきていますね。天気予報などでも「猛暑日」という言葉がよく聞かれるようになりました。猛暑日とは最高気温が35℃以上の日のことをいいます。

気象庁の報告では、過去30年間(1992~2021年)の猛暑日の平均年間日数は約2.5日に対して、統計期間の最初の30年間(1910~1939 年)では約0.8日であり、約3.3倍も増加しています。ニュースでも「命に関わる危険な暑さに注意」などというフレーズを聞くことが珍しくなくなり、冷房器具なくして安心・安全な生活は送れない時代となってきています。

出典:気象庁ウェブサイト 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html

エアコンが苦手な私

さて、暑い夏に欠かせない冷房(クーラー)ですが、エアコンが苦手な方も多いのではないでしょうか?(私もその1人です)

空いた時間をカフェなどでゆっくり過ごすことが好きな私ですが、夏場は、冷房が弱めのお店を好んで選びます。また、冷房が弱めのカフェでも、座る場所によっては、直接冷房の風が当たってしまうことがあり、その場合は席を変えてもらったり、違うカフェに移動したりしています。私に限らずエアコンが苦手な方はたくさんいらっしゃると思いますし、「エアコン以外にもっと良い冷房器具はないのか?」と思われる方もいらっしゃると思います。

今回は、「エアコンが人体に与えるダメージ」と、「エアコンに代わる冷房器具」について、それぞれのメリット・デメリットを比較してお伝えしていきます。

エアコンは優れた冷暖房機ですが…

現在、冷房器具で、最も売れている家電はエアコンです。最新のエアコンは、AIによる自動加湿や自動清掃機能、IOTによる省エネ機能なども備わり、素晴らしい進化を続けています。

しかしながら、人間の体は、エアコンのように、急激に進化できるわけではありません。人間はわずかな環境の変化で、体調を崩したり病気になったりします。前述したように、人工的な風を、長時間浴び続けることは、人体にさまざまな影響を及ぼす可能性がありますので、長時間滞在する場合や、エアコンが自分にはどうしても合わない場合は、エアコン以外の選択肢も考えていく必要があるかもしれません。

夏になれば、先ほどのカフェはもちろん、コンビニ・スーパー・電車など、ありとあらゆる建物内で、エアコンによる冷房が効いています。

暑い外から室内に入ったときには「おっ、涼しい」と思いますが、汗がひいて体温が落ち着いてきたあとは、寒くなってくることもあります。これは、冷房空間の滞在時間が長くなるにつれて体温が低下していくからです。また、冷房空間と屋外の往来にともない、疲労感が生じるという研究結果も発表されています。

出典:日本建築学会 論文41222 冷房空間と屋外の往来に伴なう疲労感に関する研究 : その2. 被験者実験(熱環境調整行動(1),環境工学II)

https://www.aij.or.jp/paper/detail.html?productId=241513

ということで、あくまでも私個人の評価ですが

エアコンの評価

【評価4】★★★★☆

と、させていただきました。

エアコンの性能・価格・施工性、すべてにおいて評価は非常に高い製品です。

ただし、「人工的な風」と「健康促進」というところでの減点評価は否めません。つまり、「風のないエアコン」ができれば、より満点に近づくのではないかと思います。

ということで、「エアコンが人体に与えるダメージ」について詳しく調べていきたいと思います。

エアコンの風が人体に与えるダメージ

①風

エアコンの風が体にあたる

室温を30℃とした場合、エアコンの吹き出し口の温度は20℃前後になると言われています。さらに、体に直接風を当て続けると体温が1時間で約1℃下がると言われています。そのため、エアコンの冷房は、室温を下げ、さらに、風を当てることで二重に体を冷やす効果があります。冷え性の方の中には、エアコンで冷房をつけていると、日常生活を送ることもつらく感じる人がいるそうです。

②室温

冷房空間における体温低下

③温度ムラ

頭の方は暑く、足の方は寒い?

エアコンは室内の空気を吸い込み、冷房時は冷却、暖房時は加温して室内に吹き戻します。ご存じの方も多いかもしれませんが、暖かい空気は軽く、冷たい空気は重いため、床面付近に冷気だまりが発生し、足の部分だけ寒く感じるという現象が起きます。冷房が効いた真夏のオフィスなどで、室内でずっと勤務している女性が、ひざ掛けを使用しているのをよく見ますが、これはこのような現象が、人体に影響を与えた結果によるものです。

④乾燥

エアコンは室内湿度を急激に下げてしまう

冷房の効いた室内の湿度は、1時間で約40%まで下がるともいわれています。これは、真冬の湿度とほぼ同じ状態です。粘膜が弱く、のどをよく痛める私は、かなりのダメージを感じます。また、ドライアイでもあるので、非常につらく感じます。女性にとっては「乾燥は美容の大敵」だと思いますが、以下のようなトラブルもあるようです。

乾燥は肌老化の始まり

乾燥した室内で長時間過ごしていると、肌の最も外側にある表皮の角層から水分が奪われ、ごわつくとともに保湿機能やバリア機能が低下します。皮膚が乾燥すると、角質層の表面がはがれやすくなり、隙間ができてしまいます。この隙間から表皮の水分が蒸発し、水分を失った表皮はさらに薄く硬くなり、その結果がシワとなるといわれています。また、乾燥状態が続くことによって、肌のバリア機能が弱まり刺激を感じやすい状態になります。 その乾燥を放置してしまうと炎症を起こしやすくなり、炎症によってシミができやすくなるともいわれています。

⑤冷房病

さまざまなトラブルを引き起こす「冷房病」

自律神経による体温調整は温度差5℃ぐらいまでが限界といわれています。真夏の室内外の急激な温度差や、冷房によって長時間体が冷されてしまう状態は、体への過度の負担となります。その結果、自律神経が正常に働かなくなり、体にさまざまなトラブルを引き起こします。そういった、エアコンの冷房が原因のトラブルや、冷房によって体調を崩してしまうことを「冷房病」と呼びます。

体温低下による手足の冷え・乾燥状態・慢性的な疲労・血行不良・自律神経障害・めまい・不眠・頭痛・腰痛・神経痛・食欲不振・下痢・便秘・生理不順・生理痛 など。

⑥カビ・埃-エアコンの風が人体にあたることによる悪影響

エアコンは、風を排出することで室内の空気を攪拌(かくはん)します。空気の攪拌によって、室内の床などに蓄積されたハウスダストなどが空中に巻き上げられ、人体に付着したり、体内に入ったりします。それにより、体への悪影響をおよぼすこともあります。

カビ・ダニ(フン・死骸)が引き起こすとされている、アレルギー症状は、鼻炎・皮膚炎・ぜんそく、など、さまざまなものがあるといわれています。

【エアコンの代用4選】エアコンの代わり!? 冷房におすすめの代替品!

ここからは、エアコンの代わりになりそうな、冷房として使えるものをいくつかご紹介します。各項目の「評価」については、私個人の独断と偏見によるものなので、あらかじめご了承ください。

①扇風機

昔からある冷房器具ですね。扇風機は、風を直接体にあてるという役割があります。ご存じのとおり、扇風機の風にあたると涼むことができます。

現代では、メインの冷房機として室内で使用するというよりは、エアコンの補助的な装置として利用することが多いのではないでしょうか。また、局所的な冷房として利用する場合もありますね。私はサウナ好きなので、スーパー銭湯や温泉の脱衣場などで、ほてった体を冷やすために設置しているのをよく見かけます。

また、比較的涼しい地域なら、エアコンはあまり使わず、直射日光のあたらない和室などで、うちわと併用したりして使用するイメージもあります(浴衣に扇風機とうちわ……風情がありますね)。最近では、羽がない扇風機など、オシャレな製品も出ており、扇風機もいまだニーズがある冷暖房機といえるでしょう。

【扇風機のメリット】

電気代も安く、本体価格もお手頃。最近は羽のないタイプやおしゃれなもの、小型のものやパワーがあるものなど、種類も豊富にあります。また、持ち運びできるコードレスなものもありますし、一般的なものも、エアコンと違って、コンセントを抜き差しするだけで好きな場所に移動できるのも、大きな利点です。

【扇風機のデメリット】

基本的に本体に冷却機能がありませんので、エアコンの風のように冷たい風は出ない、ということでしょう。

猛暑のときは、室内で熱風をかき混ぜるだけの機械になってしまいますね……(私の若いころは、クーラーがなくて、アイスを食べながらうちわと扇風機で頑張っていましたが、今の暑さでは、熱中症になってしまいますので危険です)。

また、扇風機は床に置くので、ぶつかると倒れてしまう可能性があるということです(小さいころ、しょっちゅう足をコードに引っ掛けて倒してしまい、祖父や両親にしこたま怒られた記憶があります)。

【扇風機の評価】

【評価2】★★☆☆☆

風情というところでは評価できますが、結局「風が出る」ことから、長時間の使用によるトラブルはエアコンとあまり変わらず、解決できないので厳しめの評価となります。個人的には、エアコンガンガンの部屋よりはまだいいかなぁ……。

②サーキュレーター

サーキュレーターは強い風を起こし、空気を動かす道具です。扇風機とは違い、空気を動かすことに特化した道具であり、冷房などと併用して部屋の冷房効率を上げるためのものです。

夏場、エアコンを使用していて、リビングは冷えているけれどキッチンは暑い、というときなどにおすすめで、サーキュレーターを使って、部屋の空気を循環させることでキッチンも涼しくしたりすることができます。

【サーキュレーターのメリット】

サーキュレーターは、強い風量で、まっすぐ風を送ることができますので、部屋の空気を均等に循環させることに向いています。

【サーキュレーターのデメリット】

扇風機同様、機器自体に冷却機能がありませんので、暑い部屋での使用はあまり効果がありません。また、扇風機に比べて直線的に風を送り出すため、人体に直接当てて使用するものでもありません。あくまでもエアコンなどの冷却機能がある機器の補助的な役割ということになります。あとは「音がうるさい」ということでしょう。結構「ブーン」という大きな音がします。最近は、音が静かなものも登場してきてはいますが、扇風機と比較するとやはり大きめの音がします。

【サーキュレーターの評価】

【評価1】★☆☆☆☆

どちらかというと、冷房というよりは「換気」をメインにした機器でしょうか。これをメインの冷房として使用することはまずありませんが、風が出るので評価は☆1つにさせていただきます。

③スポットクーラー

スポットクーラーは、コンパクトタイプのエアコンのようなものです。エアコンと同じように取り込んだ空気を冷却し冷風として送り返すことができます。

エアコンと異なる点は、冷した風を、冷やしたい人や場所に直接的に当てて冷やすことができるところ、そして、本体と、エアコンでいう室外機が一体になっているところです。

【スポットクーラーのメリット】

エアコンと同じ仕組みなので、冷たい風が出てきます。本体と、エアコンでいう室外機一体型になっているので、工事などの必要がなく、好きな場所で利用できます。キャスター付きのタイプであれば、移動もさせやすいでしょう。風を直接当てて冷せるような形になっているので、「ある機械を操作する人だけを冷やす」といったように、局所的に、スポット(ライト)を当てるように使うのに向いています。

【スポットクーラーのデメリット】

室外機の代わりに排気口から温かい風が出てしまうので一方向の温度が上がってしまうなど、冷房効率が下がる可能性もあります。延長排気ダクトが使える場合は、それを使用することで、冷房効率が上がり、室温全体を下げることも可能です。また、構造上、基本的には、エアコンのように、中にたまった水(ドレン水)を自動では排水できません。「ノンドレン式」など、もありますが、多くは、定期的にドレン水をためるタンクの排水処理を、手動でする必要があるため、手間がかかります。

【スポットクーラーの評価】

【評価1】★☆☆☆☆

こちらは基本的に、家庭用ではなく業務用のイメージがありますね。工場や屋外イベントなどのときには良いかもしれません。

どちらにしても、熱風も排出するようではとても室内では使用できませんし、エアコンの代わりにはなりませんので残念ですが☆は一つになります。(業務用や屋外なら間違いなく☆3つ以上です!)

④輻射式パネル冷暖房

「輻射(ふくしゃ)式冷暖房」とは、熱輻射を利用して、空間の冷房・暖房するものを指します。「放射冷暖房」とも言います。

輻射式冷暖房の特徴は、壁などに設置したパネルの内部に、冷たい、または、温かい液体を通すことで、パネルの温度を変え、輻射による熱移動の原理を利用して、冷暖房するというものです。床面から天井まで温度をほぼ均一にできること。エアコンのように、場所による温度ムラが発生しにくいこと。電源を入れるときも切るときも、急激な温度変化はせず、ゆっくりと快適な温度になり、切ったあとも、快適な温度が長続きすること。といった、優しく自然な体感が人気の理由です。

体に直接、風が当たらないため、目が乾く・体が冷えすぎて困る・ハウスダストが心配、などの、エアコン使用時によくあるお悩みから解放されるかもしれません。

【輻射式パネル冷暖房のメリット】

(1)風がでない

輻射式パネル冷暖房は、送風型エアコンと違い、風を排出せず冷暖房します。エアコンなどの人工的な風を受けることによって引き起こされる、体温低下や水分欠乏などの健康や美容へのダメージから解放されます。また、室内の空気を攪拌しないため、室内のハウスダストなどの有害物質の吸引から身体を守ります。

(2)乾燥しない

エアコンなどの人工的な風による極度の乾燥状態がひき起こすドライアイ、呼吸器、粘膜のトラブルやエアコン病などから解放されます。

(3)省エネ効果が高い

輻射式パネル冷暖房は、熱媒体に「水」を使用しており、従来の送風型エアコンの「フロンガス」に比べて、冷媒の搬送動力が約75%削減されます。また、輻射式パネル冷暖房は、送風型エアコンよりも、室内の設定温度を冷房時には約1℃弱く設定しても、同等の快適性が得られます。(財)省エネルギーセンターの実測データでは、オフィスビルなどで室温設定を1℃緩和すれば、6%程度の省エネ効果があると言われています。

参考:こんなにたくさんあるチューニングの項目(ECCJ 省エネルギーセンター)https://www.eccj.or.jp/b_tuning/04/tune03.html

【輻射式パネル冷暖房のデメリット】

(1)部屋全体を暖めたり冷やしたりするのに時間がかかる

輻射式パネル冷暖房は、空気を排出せず、物体間の熱交換による冷暖房方式のため、室内の空気全体を調温するのに時間がかかります。

(2)イニシャルコストが高い

空調機市場における、輻射式パネル冷暖房の流通量はとても少なく、全体のシェアはまだ1%にも満たない状況です。そのため、機器や工事部材などのコストが割高なため、一般的なエアコンよりもイニシャルコスト高いです。

【輻射式冷暖房の評価】

【評価3】★★★☆☆

風が出ないので、エアコンの風が苦手な私にはもってこいの製品です。また、省エネ効果が高いというところも興味があります。ただ、室内での面積を取られてしまうことや、工事が大掛かりなところ、イニシャルコストが高いところがネックですね。

機能性と環境性では評価できる、というところで☆3つです。あとは、コストがもう少し下がれば、間違いなく私も導入します(せめて私の寝室だけでも入れたい!)

【まとめ】エアコンの代わりとなる冷房について

今回は、「エアコンが人体に与えるダメージ」と、「エアコンに代わる冷房器具」について、ご紹介しました。その他の機器については、「住宅向けでメインの冷房」というところではまだ厳しいと思います。思ったより、エアコンに代わる冷房というのは少ない……そうしますと、今回ご紹介した中では、「エアコンor輻射式冷暖房」という選択肢になるかと思います。近年では、冷房機ではありませんが、全館空調(セントラルヒーティング)・ZEH(ゼロエネルギー住宅)・パッシブハウス・デシカント空調システム(湿度調整)などの選択肢もあります。

著者紹介

藤原 淳之介

最高経営責任者およびマーケティング責任者として、経営・事業戦略を立案し実行しています。経営業務以外の分野では、製品ブランディングをはじめ、製品企画、開発設計、サプライチェーンマネジメントにいたるまで幅広く対応しています。本ブログでは、THEARの良さ,輻射式冷暖房の良さを伝えられる楽しいブログを書いていこうと思いますので温かく見守っていただけると嬉しいです。

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